ドライアイスソリューションの情報ソース

フーバーダム(米国)の発電機をドライアイスで洗浄

Posted by Cold Jet Japan on 2021/02/21 20:00:00

米国のフーバーダムには、18台の水力発電機が設置されています。継続して使用することで、これらの発電機にはグリース、汚れ、油等が混ざったものが厚く蓄積していきます。

開拓局のPaul Prince氏によると、発電機は熱を帯びない状態で運転することで最大効率を発揮します。ただし、汚れが堆積することで発電機は熱を溜め、運転に支障をきたすようになります。そのため、発電機の表面には、できるだけ付着物がない状態が理想的です。

 

従来の洗浄方法

ドライアイス洗浄を導入する前は、長いブラシで洗浄を行っていました。細かく小さい隙間や、手が届きにくい場所の洗浄もあり、箇所によっては溶剤も使用していました。表面を洗浄をすればいいだけではなく、部品を分解して洗浄をする必要もあったため、かなり手間と時間がかかりました。

ドライアイス洗浄は、研磨剤や溶剤を使用しないので、人体にも環境にも優しく、発電機への心配もありません。また、分解作業が無くなったため大幅に時間短縮になり、人手によるブラシ洗浄もなくなりました。時間だけでなく、洗浄効果も期待を大きく上回るものでした。

以下の理由から、ドライアイス洗浄は効果的な洗浄方法として発電業界で多く導入されています。 

  • より良い洗浄効果
  • 水を使用しない、ドライな洗浄工程
  • 二次廃棄物を排出しない
  • 機械稼働効率の向上
  • 研磨剤を使用しない洗浄方法
  • 分解せずにその場で洗浄
  • 予期しない故障や高コスト修理のリスクを削減
  • 環境にやさしい洗浄方法

「発電所におけるドライアイス洗浄について」はこちらから

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Power Gen

ワッフルコーン製造工程にドライアイス洗浄を導入することで、製品品質が向上

Posted by Cold Jet Japan on 2021/02/10 3:01:40
 

FrijaワッフルベーカリーのFritz Jaspert KG社は、1913年にドイツのウェストファリアンハムで設立されました。近年のヨーロッパにおける、ワッフルコーン製造業を牽引する企業の一つです。

家族経営で約100名の従業員により会社を営んでおり、200種類にも及ぶ食品製品を生産しています。製品の全てが国際食品規格(IFS)によって認定されており、現在ではヨーロッパ全域、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどにも輸出されています。 

ツイストウエハース、プレスクロワッサン、ワッフルカップ、グルテンフリーのオーガニックワッフル、その他の食品製品などは、34工程に分かれた自動/従来の方法を織り交ぜて生産されています。1時間当たりに生産できる能力は、ワッフル240,000個分にもなります。

問題点

ワッフルのデザインやデコレーションは、ベーキング金型の形状によって作られます。そのため食品製品の品質や安全性を保つには、金型の定期的なクリーニングは必須になります。従来は、ディスクグラインダーやブラシを使用してクリーニングを行っていましたが、洗浄費用が高くなってしまいました。

「生産工場と食品製品にもよりますが、金型は少なくとも週に2回の洗浄が必要でした。定期的な洗浄をするため、一度製造を止めて機械が冷めるまで待ち、その後分解してから洗浄していました。生産が止まり、洗浄に時間を要するだけでなく、従業員の手間も多くかかります。また、時間の経過とともに金型のシャープさが無くなってしまうため、金型のメンテナンス(もしくは買い替え)の費用もかかっていました。
-運用・保守マネージャー
Kevin Zalewski氏

上記に加え、クリーニング実施直後に生産された製品は、コンタミを防ぐため、大量に破棄していました。そんな現状からFrija氏は、効率的にクリーニングが行え、無駄なく従業員が安全に働ける環境を作れないかと考えていました。


ソリューション・解決策

まず初めに、ドライアイス洗浄でワッフル金型洗浄のテストを行いました。金型を分解せずに洗浄することが出来、さらに細かい溝まで一瞬で洗浄できたため、大幅な時間短縮が見込めました。また、タイヤがついている駆動性の高い機械のため、対象機械の間を手軽に移動することが可能でした。

ドライアイス洗浄は、環境に配慮した洗浄技術です。圧縮エアでメディアを対象表面にブラストをする、という面ではサンドブラスト、ソーダブラストと似ていますが、大きな違いは固形二酸化炭素(ドライアイス)をペレットまたはマイクロ粒子をメディアとする点です。超音速でドライアイスを対象物にブラストし、昇華による爆発力で母材から付着物を取り除きます。非研磨性、非伝導性、非可燃性、非毒性の洗浄技術のため、漏電の心配や対象物のダメージがないだけでなく、作業者も安心して使用いただけます。また、ドライアイスは昇華するという特性から二次廃棄物を排出しないので、洗浄後処理の必要もありません。

ドライアイス洗浄の仕組みとは?

 

 

「以前は、約30分~1時間かけて各機械を洗浄していましたが、現在はCold Jetのドライアイス洗浄機を導入し、洗浄時間が約半分になりました。
-Kevin Zalewski氏

 

結果

「今までは金型の大部分を週2回洗浄していましたが、いまは週1回の洗浄で済むため、大きなダウンタイム削減となりました。ブラシ洗浄よりも細かいところまで洗浄が出来るため、洗浄効率だけでなく、製品品質にも大きく影響が出ています。」

ダウンタイム削減の要因として、上記以外にも金型が高温の状態で洗浄が行えるという点があります。金型を冷まさず高温で洗浄でき、また分解・組み立ての手間もなくなります。さらに、二次廃棄物を発生させることがないため、いままでクリーニング後に破棄していた大量の食品製品も、大幅に削減されました。

 

「ドライアイス洗浄は金型にダメージを与えないため、摩耗や傷などの心配がありません。そのため、無制限で繰り返し使用することが可能になります。洗浄時間が半分になったということは、うちの生産量を考えると、1年以内での投資回収が見込めます。」

食品&飲料業界の洗浄について

 
 
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Food and Beverage, 金型, 食品, ワッフル

コロナワクチン輸送プロジェクトに、Cold Jetがドライアイス供給で全面協力

Posted by Cold Jet Japan on 2020/12/07 21:00:00

 

 

世界でも最先端の技術を駆使したドライアイス洗浄・ドライアイス製造装置を提供するグローバルリーダー企業のCold Jetは、コロナウィルス(COVID-19)ワクチンを全世界に供給するため、研究機関や政府などに全面協力をしております。

副産物のCO2をリサイクルし出来たドライアイスは日常生活や世界経済においても大きな役割を果たしています。生鮮食品や医薬品の冷却輸送で使用されており、また環境にやさしいドライアイス洗浄のメディアとしても広く使用されております。そんなドライアイスが、全世界に蔓延しているコロナウィルスを収束させるべく、新たな責任が課されています。

急速に開発が進められているコロナワクチンですが、-70°C ±10°Cの低温での保管が必須条件となります。そこで問題になるのがワクチンの流通方法。低温を保ったまま輸送・保存冷却をどう行うのかが最大の課題点となっています。


「輸送中・保管中のワクチンを一定温度に保つには、温度管理可能な特殊な輸送箱に、直接ドライアイスを充填することが唯一の方法です。製造場所からの発送、経由地点、使用場所など、各所においてドライアイス供給が必要になります。」
Wim Eeckelaers
Managing Director, EMEA, Cold Jet


製薬会社、輸送会社、政府機関は、ワクチンを氷点下の温度に保つため、超低温での輸送方法を模索中ですが、現在の冷蔵輸送基盤(インフラストラクチャ)とサプライチェーンでは低温輸送に対応することが難しい状況です。物流業界では「超低温コールドチェーン(超低温での輸送)」という計画が立てられております。そこで注目されたのが、Cold Jet独自のドライアイス供給ソリューションなのです


「冷却輸送に使用されるドライアイス供給には、以前から多くの実績があります。その経験を基に、コロナワクチンを全世界に供給するためのソリューション構築のため、製薬会社、輸送会社、政府機関はもちろん、各国のガス会社とも全面的に協力しています。」
Dennis Hjort
Vice Presient - Global Dry Ice Manufacturing Systems, Cold Jet



ドライアイスが各国、各地域に届けば、そこからさらに分割され、予防接種センター、診療所、病院、薬局、クリニックなどに輸送されます。Cold Jetは各地域のスタッフ・代理店と協力し、都心部だけではなく地方など全ての人がワクチン接種が行えるようにいたします。

 

Cold Jetのドライアイス製造機は、最大750kg/時の生産能力があり、24時間稼働できるよう設計されています。ワクチン製造、梱包、輸送経由地点、流通センターなど、各拠点でCold Jetのドライアイス製造機が設置されており、世界中の供給を続けています。

 

もう1つの大きな問題点は、ドライアイス供給が不足している発展途上国への輸送

世界保健機関は、発展途上経済におけるワクチン流通の主な問題点として、不十分なコールドチェーン(冷却輸送)を挙げています。実際に、不十分なコールドチェーンのため、何百万ものワクチンが失われています。

このような問題に対し、Cold Jetの「Dry Ice Production Hub」であれば、遠隔地でもワクチン品質のドライアイス製造が行えます。移動式コンテナ内にドライアイス製造機と充填スペースがあり、必要なものは電力・液化二酸化炭素・圧縮エアのみです。これにより世界中のどこでもドライアイスを製造することができ、ワクチンを確実に低温管理することが可能になります。

 

「世界中のあらゆる人がワクチン接種が出来るよう努力します。」Dennis Hjort

 

現時点での予測では、2020年には最大5,000万回のワクチンが全世界に配布され、2021年末までには最大13億回のワクチンが配布されます。ドライアイスは、これらのワクチンを確実に届けるため必要不可欠となります。

 

「コロナウィルスが全世界に与えた健康と経済への影響は計り知れません。Cold Jetがワクチン流通において重要な役割を担っていることを理解し、全面的に協力したいと考えています。」
Wim Eeckelaers

 

 

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ワクチン, ドライアイス, コロナ

医療・衛生製品の金型は、どのように洗浄するべきか?

Posted by Cold Jet Japan on 2020/08/18 3:54:46

 

世界的に事業を展開するGeberit グループは、医療・衛生製品のリーダー企業です。 Geberit社は、ヨーロッパにおいて大幅なシェアを占めており、衛生技術の分野とバスルームセラミックの分野の両方で、独自の付加価値を提供しています。 世界中に生産工場が29拠点あり、そのうち6つは海外にあります。


環境問題への責任、資源の効率化、労働安全、革新的な思考
が継続的な生産を行う重要なポイントとなります。
このため、Geberit社は継続的に生産技術の開発を行い、環境への影響を積極的に削減しています。

グローバル基準の取り組みにより、難しいとされる上記の改善開発・目標を、一貫して
継続的に行っています。また、すべての生産拠点とすべてのロジスティクスは、ISO 9001とISO 14001に準拠しています。

問題点

スイスにある生産工場では、衛生用途向けのプラスチック成型部品が製造されています。 スチール製の非常に複雑なツールは、射出成形金型のプラスチック形状ジェネレーターとして使用されます。 自動化された製造工程の中では、オフガスの汚れ、樹脂の蓄積や漏れ、グリースの劣化などにより、金型やツールは常に汚れてしまいます。



「金型やツールに付着する汚れは、専任担当者により定期的に洗浄する必要があります。清潔な状態を保つことで高い品質を保証し、製造金型・ツールの寿命を延ばすことにつながります。

Geberit Produktions AG社プラスチック製造技術のSilvio Gächter氏

ショット毎の洗浄では、Tool Service & Storage というチームを組み、生産工場にて毎日対応しています。最先端の検査装置を使用し、射出成型金型だけではなく固定された製造エリアでも対応にあたります。非常に繊細なツールや機械部品は、専任担当者による特別な洗浄・サービス・メンテナンスが行われます。

解決策・ソリューション



同社は、以前から洗浄工程を変更することで製造効率や環境基準を向上できると感じており、ドライアイス洗浄によって実現することができました。

Cold JetのMicro Clean(マイクロクリーン)という機械でテストを行いました。本機は、ブロックのドライアイスを約0.3mmのマイクロ粒子まで削り出し、音速まで加速させて対象物に吹き付けます。運動エネルギーと熱効果の組み合わせにより、付着物と対象物の結合を断ち洗浄します。ドライアイスは昇華してしまうため、水などの二次廃棄物を発生させず、また対象物にダメージを与えることもありません。

射出成型機の洗浄をMicro Cleanで行ったところ、従来の洗浄方法と比べて半分ほどの時間で洗浄することができました。これにより、製造のダウンタイム (KPI、OEE値)だけでなく、人件費も大幅に削減されたことになります。また、保守やメンテナンスに従業員リソースを回すことが可能になります。

Geberit社は
、社員の安全と健康を最優先事項と考えています。関連するすべての労働保護法、安全基準法などは厳格に遵守されています。また雇用の確保にも取り組んでいます。

「私たちは経済、地球環境、社会的目標のバランスを保てるよう取り組みます。環境破壊を行う利益追求や経済活動は一切行わず、Geberit Produktions AGの環境プログラムをサポートします。」 
Gächter氏

薬剤・溶剤洗浄の多くは、目・手・呼吸器系に刺激を与え、健康に害を及ぼす可能性があります。ドライアイス洗浄は溶剤の使用を最小限に抑え、人体に影響がなく地球環境にも優しい洗浄方法になります。

 

Before

After

 

結果

「導入前に数社のドライアイス洗浄機をデモ比較しました。その中で、Cold Jetのみが弊社が求める洗浄条件やソリューション内容で十分なものと評価されたのです。製品性能だけではなく、デモンストレーションにおける的確な提案や、適切なソリューション提供に対し、スイス工場の製造部はとても感銘を受けたと聞きました。製品の取り扱い方、工場のどこで使用できるのか、それによって削減できる時間やコストなど、どれも明確なものでした。このコスト計算の結果、2台を同時導入することが最も効率的だったので購入を決めました。」
Gächter氏

Geberit社はサステナビリティの面で最も先進的な企業として世界的に認められています。経済、環境、社会面における影響を今後も考慮していき、高い基準を満たす努力をしております。Cold Jetのドライアイス洗浄を導入したのもその理由の一つです。 

Cold Jetの洗浄機は、製造工程のインターバルクリーニング、ワークベンチ、検査装置の洗浄に毎日使用されています。コンパクトで駆動性が高く、ペレット・ブロックのドライアイスを使用できるため、幅広い用途に使用することが出来ます。

Geberit社は大幅なコスト削減をもたらし、洗浄時間を約半分にしました。これにより人件費を下げ、機械のダウンタイム減少につながり、減価償却はすぐに得られました。

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ドライアイス洗浄の仕組みとは?

Posted by Cold Jet Japan on 2020/07/12 20:00:00

 



「ドライアイス洗浄とは、どんな洗浄方法か?」
知れば知るほど奥が深く、利点の多い洗浄方法です!

他のメディアを用いたブラスト洗浄機は、主にメディアが対象物にぶつかる衝撃によって付着物を除去する仕組みになっています。それに対しドライアイス洗浄は、効率的に洗浄を行うため、衝撃力以外に2つの大きな要素が含まれています。
ドライアイス洗浄について細かく説明する前に、3つの要素について「ICE」の頭文字を使って簡単に説明します。

Impact : 衝撃力

ドライアイスペレットの衝撃は、運動エネルギー効果を生み出します。 圧縮エアによってドライアイスが運ばれ、NASA技術を搭載した特別設計ノズルを通る過程で超音速まで加速されます。

Cold : 温度差

低温のドライアイスは熱効果を生み出します。 約-80°Cのドライアイス温度差を利用し付着物を脆化させ、対象物から付着物をはがしやすくします。

Expansion : 爆発力

ドライアイスに衝撃を加えることで爆発力を生み出します。衝撃により昇華する際、体積が約800倍に膨張するため、小爆発のような事象が起きます。

 

Have more questions about dry ice blasting? Check out our Definitive Guide

 

上記はドライアイス洗浄3要因の簡単な説明になりますが、ここからより詳しく説明していきましょう。繰り返しになりますが、ドライアイス洗浄には以下の3つの要素が重要となります。

  1. ペレット運動エネルギー : Pellet Kinetic Energy
  2. 熱衝撃効果 : Thermal Shock Effect
  3. 熱運動効果 : Thermal-Kinetic Effect

 

1) ペレット運動エネルギー : Pellet Kinetic Energy

 圧縮エアによってドライアイスが運ばれ、NASA技術を搭載した特別設計ノズルを通る過程で超音速まで加速されます。ペレットが対象物にぶつかった衝撃により、運動エネルギー効果を生み出します。

この作用は、対象物が外気温と同一、もしくはそれ以下の場合でも大きな効果を発揮します。

ただし、他のメディア(サンド、プラスチックビーズ、PMB)と比較するとドライアイスは柔らかいため、対象物へのダメージの心配はありません。他のメディアよりも大幅に密度が硬度が小さく、硬度スケールは1.5〜2となります。

また、ドライアイスは対象物に当たる瞬時に固体から気体へ昇華します。そのため、コーティング・基板には衝撃エネルギーはほとんどなく、非研磨性の洗浄方法といえます。

 

2) 熱衝撃効果 : Thermal Shock Effect

ドライアイスの温度(-109°F / -78.9°C)は、熱力学的な衝撃を引き起こし、付着物を脆化・収縮させます。これにより小さな亀裂を生み、母材と付着物の間の結合を破壊します。

ドライアイスの瞬間的な昇華(固体から気体)は、その作用によって付着物の非常に薄い最上層の熱を吸収します。

表層からドライアイスによる急速な熱伝達により、付着物内のミクロ単位の層に大きな温度差が生じます。この急激な温度勾配により、ミクロ層に「せん断応力」が起きるのですが、対象物の熱伝導率、熱膨張、収縮係数、また母材の熱質量によっても効果は変動します。

短時間で生じる「せん断応力」により、ミクロ層間に微細な亀裂が出来、付着物と母材の間の結合が破壊されます。

3) 熱運動効果 : Thermal-Kinetic Effect

ドライアイスが対象物にぶつかる時、衝撃エネルギー・ドライアイス・対象物の表面との間で急速な熱伝達が組み合わさり、瞬時に昇華し固体から気体へと変わります。

固体から気体へ変わる際、ドライアイスの体積はミリ秒(1/1000秒)で最大800倍に拡大し、付着物を母材から剥がします。これは、接触点で「小爆発」が発生している状態になります。

この「小爆発」は、付着物の剥離にとても有効です。ドライアイスは反発エネルギーが不足している反面、衝撃時にその質量を表面に沿って分布させる傾向があります。

昇華されたCO2ガスは表面に沿って外向きに膨張し、母材表面とミクロ層の亀裂が入った付着物の間に入り込みます。その結果、母材にダメージを与えることなく効果的で早い洗浄を可能にするのです。

 

 

Dry Ice Blasting Animation from Cold Jet on Vimeo.

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Benefits of dry ice blasting, Plastics, プラスチック

ドライアイス洗浄を始めるのに必要なものとは?

Posted by Cold Jet Japan on 2020/07/07 4:02:38

簡単な設備でドライアイス洗浄を

ドライアイス洗浄機は、洗浄対象物に最適なブラストホース、エアホース、アプリケータ、ノズルを含めたものが一式となります。その他に、機械を稼働させるに、以下のユーティリティが必要になります。

  • 圧縮エア(工場エア、もしくはエアコンプレッサー)
  • 電源(100V、200V)
  • ドライアイス

移動式ディーゼルコンプレッサーを使用する場合は、湿度レベルにもよりますがアフタークーラーを間に入れることを推奨しています。アフタークーラーにより供給エア内の水分を除去し、外気温から約10度ほど温度を下げ、エア品質を安定させることが出来ます。

 

供給エア圧力 Air pressure requirements

ドライアイスペレットを用いた洗浄では100 cfm (2.8 m3/min) at 80 psi (5.5 bar)、マイクロ粒子による洗浄の場合は30 cfm (0.9 m3/min) at 80 psi (5.5 bar)のエアを必要基準とします。

低風量ノズルを使用したマイクロ粒子の場合は、12 cfm (0.3 m³/min) at 80 psi (5.5 bar)でのブラストも可能になります。

ただし、必要供給エアは対象物によって変わります。

 

ドライアイス洗浄について質問がある場合は、お気軽にお問合せください。
Check out our Definitive Guide to Dry Ice Blasting!

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医療・製薬業界における、ドライアイス洗浄の対象物とは

Posted by Cold Jet Japan on 2020/05/19 5:27:10

医療・製薬業界では、表面処理・表面仕上げ、バリ取りのほか、多くの課題に直面

医療機器の製造メーカーは、精密で細かい金型を使用し、高公差部品の成形や、それに関連する多くの厳しい条件をクリアする必要があります。また、製造設備は清潔な状態を保ち、カテーテルチップの製造、外科手術用のハンドルやステントに至るまで、高い製品品質を維持することが最重要となります。精密なキャビティや複雑な形状の金型を十分に洗浄することは、医療機器部品を製造する際の大きな課題となります。

金型洗浄に加え、製造工程にあるクランプ装置の洗浄や、最終製品のバリ取りなども重要なポイントとなります。

ドライアイス洗浄により、 医療・製薬業界の製造現場 では、洗浄や部品の仕上げにかかる時間を短縮できるだけでなく、製品品質を向上させながら、金型・機械寿命を延ばし、製品のスクラップ率を大幅に削減できます。

業界におけるドライアイス洗浄の導入例を、使用方法・導入後結果なども併せて以下にまとめました。

 

液状シリコーンゴム(LRS)金型

シリコーンゴム製人工呼吸器の製造メーカーは、工具の洗浄にドライアイス洗浄を導入しました。これにより、生産能力・製品品質を向上させ、スクラップ率を大幅に減少することができました。以前と比較すると、洗浄時間が75%減ったことにより、ダウンタイム削減・生産量増幅となりました。

プラスチック射出成型機

注射用医薬品の大手メーカーは、製品の製造・包装・配送工程において、ドライアイス洗浄を導入しました。機上で洗浄することができ、短時間で洗浄できるだけでなく、スクラップ率が4%減少し製品品質も向上しました。年間生産量が平均10%増幅となりました。

プラスチック製品のバリ取り

脊椎インプラントの大手メーカーは、部品の表面を傷つけず寸法許容差を変えることのないバリ取りを行っています。ドライアイス洗浄導入前と比較し、表面処理時間を約80%削減し、生産量・処理能力を向上させました。個体差があったバリ取りも、全体的な一貫性があり、部品損傷の心配もありません。

 

 

金属のバリ取り

医療機器の外注サービスを行っている企業は、口腔外科で使用される注射針等のチタンドリルビットのバリ取りをドライアイス洗浄で行っています。従来の洗浄方法では寸法が変わってしまい、許容誤差が生じてしまいましたが、ドライアイス洗浄では品質問題が解消され、生産歩留まりを大幅に改善されました。 

ガラス金型

医療、製薬、検診等で使用されるバイアルの製造メーカーは、工具に付着した炭素・潤滑剤の除去をドライアイスで洗浄しています。傷をつけずに洗浄できるので、メンテナンス時間・頻度が短縮されました。

液体樹脂に工具を浸し、部品を成型

医療診断機器、モニタリングシステムの製造メーカーは、使い捨て体温計シースの製造工程でドライアイス洗浄を導入しています。工具に蓄積した樹脂を除去するのに、以前はワイヤーブラシを使用していました。従来よりも4倍も速く洗浄でき、工具の摩耗の心配もありません。

ビタミン剤や栄養サプリメント

ビタミン剤や栄養サプリメントの製造工程でドライアイス洗浄を導入し、ダウンタイムを40%削減しました。手では洗浄しきれなかった細かい箇所も洗浄できるため、短時間でより細かい洗浄が行えます。

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医療用, 医薬品, プラスチック

医薬品・医療保護具の増産ソリューション

Posted by Cold Jet Japan on 2020/05/01 6:28:41

新型コロナウィルス(COVID-19)により、世界中の医薬品・医療保護具不足が深刻化

全世界で猛威をふるう新型コロナウィルス(COVID-19)対応により、医薬品・医療保護具の需要は急激にあがり、各業界・メーカーは大幅な増産を強いられています。

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