ドライアイスソリューションの情報ソース

自動車製造業界において、ドライアイス洗浄が使用される主要な対象物

Posted by Cold Jet Japan on 2021/03/28 19:00:00


1. 金型洗浄

シックス・シグマ、カイゼン・5S、TPM(Total Productive Maintenance)など、自動車生産現場では、多くの厳しい規定や業界の要求がありますが、ドライアイス洗浄はそれらの条件を満たすために重要な役割を果たしています。従来の洗浄方法ではできなかった、金型が熱い状態での洗浄が、ドライアイス洗浄では可能になります。そのため、大幅なダウンタイム削減となるだけではなく、より速く、高い洗浄力で経済的に作業を行うことができます。それに加え、キャビティ、ベント、手の届きにくい箇所にも簡単にアクセスできるため、作業者への負担や効率的な洗浄が行えます。
これらの利点により最大75%の洗浄時間短縮が可能となり、年間の金型洗浄コストを最大50,000ドル(約550万円)削減できたお客様もいます。

以下の対象物には、ドライアイス洗浄により最大80%のダウンタイム削減が見込めます。

  • アルミ金型
  • ブロー成形金型
  • 圧縮成形金型
  • プラスチック射出成形金型
  • タイヤ金型

タイヤ金型

タイヤ製造における主な問題点は、金型にできる傷や汚れです。硬化した材料と離型剤が蓄積すると、フラッシュや傷など最終製品の品質に影響が出てしまいます。使用が出来ないレベルになってしまうと、クリーニングをするために生産を止める必要があります。

ドライアイス洗浄により以下の利点が見込めます。

  1. 機上で、金型が熱い状態で洗浄可能
  2. 生産シャットダウン時間の削減
  3. 欠陥品の大幅削減
  4. 金型に傷をつける心配なく洗浄
  5. 洗浄時間と作業コストを削減
  6. 二次廃棄物を排出しない、環境にやさしい洗浄方法

ドライアイス洗浄の仕組みとは?>>>>>

 

2. 溶接(ウェルド)ライン洗浄

溶接スラグは、溶接中に放出される小さく高温の金属粒子が蓄積されたものです。溶接スラグ、グリース、スラッジ、シーラント等が蓄積することで、ロボットなどを操作する上で大きな問題となってしまうため、定期的にロボット溶接セルを洗浄することが重要なポイントとなります。

ドライアイス洗浄は、溶接スラグやスパッタを除去するための、効率的で経済的な非接触ソリューションを提供します。主に以下の利点が見込めます。

  1. 欠陥品の大幅削減
  2. 最小限のダウンタイム
  3. センサーやその他の精密機器を傷つけずに洗浄
  4. ツール寿命を延長
  5. 二次廃棄物を発生させずに洗浄
  6. クールダウンせずに、オンラインで洗浄
  7. 非効率でコストがかかる洗浄方法から置き換える

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3. 塗装(ペイント)ライン洗浄

錆などの腐食を防ぐEコートと呼ばれる保護剤を、塗装前に車体とフレーム全体にコーティングします。この工程において、Eコートがローラー等に堆積してしまうことで、目詰まりを起こし回転を遅らせ、最終的にはダウンタイムの増加、生産量が減少してしまいます。

ローラーの目詰まりを取り除くため、従来は高圧洗浄が使用されてきましたが、この洗浄方法では、Eコートに影響が出て、かつ二次廃棄物も排出するため、追加の洗浄が必要になります。ドライアイス洗浄では、短い時間でEコートを除去できるため洗浄時間短縮につながり、ローラー細部にわたる洗浄が可能なため洗浄サイクルを延ばすことができます。

自動化されたドライアイス洗浄機は、均一で安定した洗浄を提供することで、欠陥品を減らし従来よりもさらに良い品質の製品製造が行えます。「洗浄」という製造とは別工程ではなく、製造工程の一部として取り入れたことで、定期的な洗浄、ダウンタイムの減少、品質向上、費用対効果など多岐にわたり大きな影響が出ています。

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