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射出成形の製造工場で、ドライアイス洗浄により25%の生産稼働率増

Posted by Cold Jet Japan on 2021/06/27 20:00:00

dry ice blasting plastics自動車部品製造の射出成形洗浄工程では、多くのダウンタイムが発生します。この時間を削減し、同時に十分な洗浄力を発揮するには、Cold Jetのドライアイス洗浄。

A. Raymond グループは、自動車業界における部品開発・製造を行う主要メーカーの 1 つです。 車両に加えて、同社はソーラー、家庭用品、航空宇宙、電子および建設業界向けの迅速な締結および接続システムを提供しています。
ドイツ、ロラッハにある施設では、射出成形用に製品用の特殊なファスナーとカップリングを製造しており、3 層ランナーで製造された、ポリカーボネート、ポリアミド、POM 製のプラグ システム、スクリュー パーツ、フロントガラス ウォッシャー ノズルが含まれます。

 

ツールの洗浄には、多くの問題がありました。

  • 小さなキャビティを洗浄するため、全ての部品を分解する必要があり、特殊なツールやブラシ、溶剤などを使用

  • スプールなどは超音波で洗浄 

  • 分解、洗浄、組立が必要となり、全ての工程で数時間を要する。また、これにより大幅なダウンタイムが発生

  • この洗浄方法による機械やツールへのダメージ、摩耗の懸念

 

「プラスチックには難燃剤と添加剤が含まれており、キャビティにコーティング残留物となって残ります。この残留物は、製造製品に影響を及ぼすため、2~3日ごとに除去する必要があります。コネクタシステムも同様に複数の検証を行う必要があります。」
 - 製造工業部長(DMI)のStefan Preller氏 


A Raymond社のドライアイス洗浄導入

Preller氏は生産工程を最適化するため、分解の必要がなく、機上で洗浄が行えるドライアイス洗浄を候補に挙げました。

ドライアイス洗浄は再利用されたCO2を使用する非研磨の洗浄方法で、表面や製品にダメージを与えることがありません。ドライアイス洗浄技術は運動エネルギーと熱効果の組み合わせによるもので、汚れと母材の間に入り込み付着物を取り除きます。

他の洗浄方法にないドライアイス洗浄の強み

  • 二次廃棄物を発生させない(後処理、回収が不必要)

  • 非毒性で安全

  • 洗浄メディアによるコンタミの心配がない

「ドライアイス洗浄の仕組みとは?」を見る

従来の3㎜ドライアイスペレットでは粒子が大きく、工具や小さなキャビティ、金型の縁まで洗浄することが出来ませんでした。そこで導入されたのが、マイクロ粒子の洗浄が可能なMicro Clean。

マイクロ粒子ドライアイスは0.3mmと細かく、精密洗浄に最適です。より細かい箇所の洗浄が出来るだけでなく、少ないエア風量で洗浄できるため、従来製品よりも静かなに洗浄が行えます。

 

A Raymondの製造ライン効率を大幅向上させたドライアイス洗浄


1) 生産稼働率が25%増加 

洗浄中に機械へダメージを与える心配がないため、大幅な生産効率向上となり、25%も生産稼働率を増加させました。従来のどの洗浄方法よりも効果的に生産が行えています。


2) 洗浄におけるダウンタイムを2~3時間から45分へ短縮

駆動式で小型のドライアイス洗浄機は、射出成型機の間を移動させることができ、各所で工場エアと電源をつなげばすぐに使用することができます。機上で洗浄できる点も時間短縮につながり、45分で全て行うことが出来ます。


3) 安定した洗浄力で、ほぼ全て検証テスト承認

効果的な洗浄方法により、射出成型機やベントは常にきれいな状態を保つことが出来ています。そのため、コネクタシステムの検証テストは、ほぼすべて合格ラインとなりました。


4) 容易な操作

製品は容易に操作できるよう設計されています。

「操作方法も簡単で、20分ほどで作業員に使用方法を教えることが出来ます。以前は特別な訓練や資格を持ったスタッフが必要でしたが、Cold Jetのドライアイス洗浄は誰でも簡単に使用できます。この点
は、週末や連続シフトを行う場合には大きな利点でした。」
 - Preller氏

5) 地球環境に優しく、作業者にも安全

全ての効率化メリットに加えて、ドライアイス洗浄は地球にやさしく、溶剤を使用しないため作業者にも安全な洗浄方法です。

ロラッハ工場では、現在3機のMicro Cleanが使用されています。そのうち2機は2日ごとのツール洗浄に使用されており、もう1機はプラスチック技術金型保守部にて、射出成型機の洗浄に使用されてます。

 


「時間とコストの両方を節約できるため、これらのドライアイス洗浄機は他の工場でも導入を検討しています。生産プロセスの信頼性や高品質基準を維持するのに、ドライアイス洗浄は今では欠かせません」
 - Preller氏

「プラスチック&コンポジットにおけるドライアイス洗浄実績」はここをクリック

 

Beforedry ice blasting plastics

 

Afterdry ice blasting plastics